整えことば

物欲と収集欲の違い|集めすぎる夫と上手に向き合う3つの工夫

自分自身の「物欲」はコントロールできても、家族の“物欲”や“収集欲”に心がざわつく瞬間って、けっこう多い気がします。特にパートナーが“コレクター気質”の場合、家計・収納・暮らしの空間にも影響が出てくるもの。

でも「好きなものを集める」という行為そのものは、決して悪いことではありません

今回は「物欲」と「収集欲」の違い、そして“集めすぎる夫”とうまく向き合うためのヒントを、私自身の体験を交えてお話しします。

「物欲」は“欠けを埋めたい”気持ち

物欲は、心の中の“足りない”を埋めようとするエネルギーです。

「もっと良く見られたい」「安心したい」「満たされたい」──そんな感情を、モノを通して補おうとすると、買っても買っても満たされない感覚が続きます。

物欲が強く出る時は、自分の中の“欠乏”が刺激されているサイン。どれだけ手に入れても心の奥が満たされにくいのは、このためです。

「収集欲」は“自分の世界を育てたい”気持ち

夫のコレクション

いっぽうで収集欲は、「集めることで自分の世界をつくりたい」というエネルギーです。

夫を見ていて、ぶt違いに気づきました。
スニーカー、Gショック、CD・DVD、レコード、ゲーム、ラジコン、トイ・ストーリー、ガンプラ、スター・ウォーズ…。どれも“シリーズ性”“限定感”“ストーリー性”があるものばかり。少年の頃に感じていたワクワクを、大人になっても大切にしているのだと思います。

夫にとっての収集は“現実逃避”ではなく、世界観を守り、心の安定を保つための「癒し」。

物欲とはまったく別の方向を向いているのです。

「整えたい側」にできること

もちろん、「もう少し減らしてよ…」と言いたくなる気持ちは私にもあります。でも、集めすぎてしまうのは“安心したい気持ち”の表れかもしれません。

整えたい人と集めたい人は、方向が違うだけで、どちらも“自分の世界を大切にしている”のだと思うのです。

無理に止めようとすると、お互いが苦しくなってしまうからこそ、否定ではなく“理解”から入ることが大切です。

💡整えたい側ができる3つの工夫

① 「使う・飾る・しまう」のゾーンを分ける

全部を一度に出すと散らかって見えますが、飾る量を決めれば“見せる収納”に変わります。

② “予算”と“スペース”に上限を決める

増えてもいいけれど、どこまで増やすかは共有して決めておく。枠があると双方が心地よく保てます。

③ 数ではなく“意味”にフォーカスする

どれが一番好き? どんな思い出がある?
話を聞くことで、モノが“心の一部”として理解できるようになります。

「集めすぎる」は、悪いことじゃない

私も何度も「もう少し減らしてよ〜」と思いました。でも、夫がモノを集めている姿には、どこか“人生の喜び”のようなエネルギーがあります。それを否定するのは、きっと違う。集める理由を理解できたとき、整えたい側のストレスもふっと軽くなるのです。

整えことば

相手を変えようとしないことが、
いちばんの“整え”になる。

 

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アラフィフふたりとうさぎ2匹暮らし。2LDKマンション暮らし。こころ・からだ・暮らしを整えたい人をサポート。講座・セッション、コミュニティ運営など。ウエブメディアでの執筆、掲載多数。