毎日使う鍵、財布、眼鏡、スマホなど・・・どこに置いたか忘れてしまって、出掛ける時や使う時に見つからず、慌てて探していませんか?
部屋が片づいていればモノをなくすことも探し物も減ります。
でも、部屋が片づいていない&片づけが苦手なのにモノをなくさない人もいるんです!
よくモノをなくす方、よく探し物をしている方はぜひ最後までお読みくださいね。
モノをなくす人となくさない人
モノをなくさないためには、まず、部屋が片づいていることが前提だと考える方が多いと思います。
私もずっとそうだと思ってきましたし、部屋が片づいていることで探し物が減るのは本当です。
でも、自分の両親を見ていて、最近ふと「片づけが苦手な人の中にもモノをなくさない人がいるんだ!」と気づきました。
私の両親はどちらも片づけが苦手です。
自発的に収納アイテムを買っているのを見たことはありません。そういう発想自体がないようです。
実家に帰ると、父が、スマホや財布、老眼鏡などを探している姿をしょっちゅう見ます。
でも、思い返してみても、母が探し物をしている姿は見たことがないのです。
収納アイテムを買わない母。持ち物は紙袋に入れて部屋の隅に置いています。
どうやらどこに何が入っているのか全て把握しているようです。(昔、紙袋をゴミだと思って勝手に捨てたら「ボタンを入れていた紙袋がなくなったんだけど知らない?」と聞かれて驚きました。※人の持ち物を勝手に捨ててはいけません。)
片づけられない父と母。父はいつも探し物をしているけど、母は探し物をしていないんです。
ある時、わが家に遊びに来た母が、外した眼鏡を必ずリビングのテレビボードの上に置いていることに気づきました。
他の部屋にいてもわざわざテレビボードの上に置きに来ます。
そういえば実家でも母は外した眼鏡を必ずテレビボードの上の決まった場所に置いていました。
それに対して父は使ったら使った場所に適当に置いています。
2人の違いは「モノの置き場所が決まっているかいないか」でした。
つまり、片づけられない人でも「置く場所を決めて、使った後にそこに戻せばモノをなくさない」ということ。
最近でこそよく見聞きする収納の基本のひとつ「定位置」。
両親の行動からその重要性を実感することができました。
両親の例からも、定位置の大切さをわかっていただけたと思います。
では、定位置はどう決めたらいいのでしょうか。
定位置の決め方
誰がどこで使うかを考える
誰がどこで使うのかを考えると定位置の場所と高さを決めることができます。
使う人の生活動線をイメージして、使う場所の近くにするのがオススメです。
高さは、人の目線から腰高くらいの高さが出し入れしやすいです。大人と子どもでは出し入れしやすい高さがぜんぜん違うので気をつけてくださいね。
また、安全面から、なるべく重いモノは下のほうに、軽いモノを上のほうに収納しましょう。
いつどれくらいの頻度で使うか考える
さらに、いつどれくらいの頻度で使うかによって定位置を決めていきます。
使用頻度の高いものほどアクション数を少なくするといいでしょう。
例えば鍵。わざわざ引き出しにしまうのではなく、壁のフックに引っかけたり、トレーに置くだけなら負担にならないですよね。
1年に数回しか使わないシーズン物は出し入れが面倒な押入れの奥や天袋を利用しましょう。
自分のモノでコツが掴めたら、家族みんなで使うモノの定位置も相談しながら決めてくださいね。
定位置が決まったら家族みんなで共有することも大事です。
口で言っても覚えてもらうのは難しいと思います。ひと目でわかるようにラべリングをしましょう。
最初からテプラなどで美しいラべリングをする必要はありません。
(お片づけサポートのお客様の例)
使い勝手を見ながら何度でも気軽に貼りかえられるように、ポストイットやマスキングテープ、剥がせるラベルシールに手書きしてもOKです。
まだ小さなお子様にはイラストや写真でわかるように工夫してみてくださいね。
いくら定位置を決めても家族が片づけてくれずに困っている方がとても多いです。
もし、使う場所と定位置が離れているなら、使う場所の近くにできないか考えてみましょう。
また、ついつい置いてしまう場所はその人にとって一番置きやすい場所でもあります。
思いきってそこにカゴを置くなど、ついつい置いてしまう場所を定位置にするのもひとつの方法です。
また、一度決めた定位置は永遠ではありません。お子様の成長やライフスタイルの変化に合わせて見直しましょう。
(わが家の例)
▲鍵は玄関入ってすぐ着替えをする寝室のチェストの上
▲チラシやクーポンはキッチン横の納戸(赤いボックス)
▲書類は保留ボックスへ
さいごに
先日、実家に帰った時に、玄関の下駄箱の上に鍵を入れる小さなカゴを置き「必ずここに入れてね。」とお願いしました。
それ以降、父が鍵をなくすことはなくなりました。
まだ置き場を決めていないスマホと老眼鏡は、今もちょっちゅう探しているようです。
次回帰省時には、定位置を一緒に考えたいと思います。